ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下のiBankマーケティングは2017年12月11日、収支管理アプリ「Wallet+」に機能を追加し、お金のデザインが手掛けるロボットアドバイザー(ロボアド)サービス「THEO+」への追加入金などを可能にすると発表した。API連携によって実現する。新機能の実装は2018年3月の予定。

 新機能により、Wallet+とTHEO+の両方のアカウントを持つユーザーは、Wallet+のアプリ上でTHEO+の運用状況や残高を確認できるようになる。加えて、Wallet+で管理している預金残高の中からTHEO+への追加入金が可能になる。

Wallet+とTHEO+のAPI連携の概要
Wallet+とTHEO+のAPI連携の概要
(出所:iBankマーケティング)
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 お金のデザインの中村仁社長は「金融サービスのユーザーは、手続きのステップが多くなるほど途中で離脱してしまう。Wallet+内で追加入金の処理が可能になることで、より多くの利用が期待できる。追加入金のような更新系の処理を実現したことは、FinTech企業と銀行各社のAPI連携の中でも先進的な事例」と説明する。

 福岡銀行のデジタル戦略部iBank事業室長を兼務するiBankマーケティングの永吉健一代表取締役は「もはや銀行だけで先進的なサービスを提供するのは限界がある。Wallet+をプラットフォームとしてFinTech企業の新しいサービスを取り込んでいく。将来的には非金融分野のベンチャー企業が手掛けるサービスもWallet+上で提供できるようにしていきたい」と話した。

iBankマーケティングの永吉健一代表取締役
iBankマーケティングの永吉健一代表取締役
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