日本テラデータは2017年12月6日に記者説明会を開き、国内でAI(人工知能)の導入支援サービスを拡充すると表明した。データ分析関連のコンサルティングやシステム構築サービスを提供するThink Bigアナリティクス部門を率いる小峰誠司氏は「国内企業からの引き合いが多いため部門の人員を拡充する。社員を増やすとともに、テラデータの海外の人員の投入も増やす」と話した。2018年中に現在の2倍程度となる100人超の人員でサービスを提供できるようにする方針。

 米テラデータは2014年9月にデータ分析関連のコンサルティング会社、米シンク・ビッグ・アナリティクスを買収し、2016年から国内でもサービスの提供を始めた。Think Bigアナリティクス部門の国内事業は「製造業を中心に好調で、2017年は予算を70%上回る売り上げを達成できそうだ」(小峰氏)という。2018年は引き続き故障予測やコンピュータビジョンなど製造業で好調を見込むほか、既存のビジネスプロセスの自動化を狙う金融機関を開拓する方針だ。人員の拡充で「2017年の2倍程度の売り上げを目指す」と小峰氏は意気込む。

7分野のAI活用を製造業や小売業、金融機関などに提案していく
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 2017年10月に米テラデータが発表した4種の「AIサービス」や2種の「AIアクセラレーター」を国内でも提供していく。AIサービスでは、アジャイル的な手法を使って短期間で価値を検証するサービスや、複数のデータソースやモデルを統合した深層学習の基盤を構築するサービスなどを提供する。AI構築を支援するソフトウエアであるAIアクセラレーターとしては、深層学習のフレームワークや、金融機関が不正取引を検知するソフトウエアを提供していく。