ジャストシステムは2017年12月5日、日本語入力プログラム「ATOK」の新版について単体パッケージを販売せず、月々の料金を支払って利用するサブスクリプション方式「ATOK Passport」に統一することを明らかにした。新版の「ATOK for Windows(Tech Ver.31)」は2018年2月1日から提供を開始する。ATOK Passportで契約すると、Windows、Mac、Androidについて最大10台まで最新のATOKを利用できる。

 2018年2月1日に提供する新版の「ATOK for Windows(Tech Ver.31)」は、ディープラーニングを使った日本語変換エンジン「ATOKディープコアエンジン」を強化したのに加え、新たに入力支援機能「ATOKディープコレクト」を搭載するのが特徴だ。具体的には、大量の日本語入力情報から未発見だった特徴を見つけ出し、新たなルールとして搭載した。これにより、すべてのルールを人間が見つけていた場合と比べて誤変換の発生率が約30%、入力ミスの修復率が約35%改善したという。

 ATOK Passportはベーシックが月額286円、広辞苑第七版を組み込んだ「ATOKクラウド事典サービス」を利用できるプレミアムが月額476円。2018年2月9日に発売するワープロソフト「一太郎」のパッケージにはATOK for Windows(Tech Ver.31)」もバンドルされる。現在販売中の「ATOK 2017」のパッケージ版については継続販売する予定。