TIS、アバナード、JSOL、NTTデータ グローバルソリューションズの4社は2017年12月4日、製薬会社向けのクラウド利用リファレンスの共同作成を発表した。2018年4月にMicrosoft AzureのIaaSを利用する場合のリファレンスを無償公開する。今後、PaaSを利用する場合のリファレンスも公開予定である。

 製薬会社は様々な法規制の下でシステムを開発・運用しなければならない。製薬会社向けにシステム開発や検証の順守事項をまとめた文書が、厚生労働省の発行する「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」だ。TISなど4社が作成するリファレンスは、同ガイドラインに従って、Azureを利用する際に考慮すべきポイントを解説する内容となる。

 TISなど4社は、リファレンスの無償提供で製薬会社がスムーズにAzureを利用できるようにして、Azure活用ソリューションの提供につなげる。「AWS(Amazon Web Services)には同様のリファレンスが既にある。製薬会社の顧客に対して、Azureの選択肢も示せるようにする」(TIS広報)。