米Amazon Web Servicesは2017年11月29日(米国時間)、年次カンファレンス「AWS re:Invent」の基調講演を実施。Dockerコンテナ管理ツール「Kubernetes」のマネージドサービス「Amazon Elastic Container Service for Kubernetes(EKS)」や、機械学習のモデル構築、学習、デプロイを手軽に実行できる「Amazon SageMaker」など、多数の新サービスを発表した。
コンテナ関連では、EKSを米オレゴンリージョン(広域データセンター群)でプレビューとして投入。さらにCPUやメモリー容量を指示するなど簡単な設定のみでコンテナを実行できる「AWS Fargate」も発表した。Fargateは同日より、Dockerコンテナ管理サービスの「Amazon ECS(Elastic Container Service)」対応版を米バージニア北部リージョンで一般提供。2018年早期にEKS対応版も投入予定だ。
AI(人工知能)関連では、新サービスとしてSageMakerを発表。「機械学習の実行環境としてデファクトスターンダードといえるツールである『Jupyter Notebook』の利用環境を簡単にセットアップできる」(アマゾン ウェブ サービス ジャパンの瀧澤与一技術本部エンタープライズソリューション部長)という。
SageMakerを使うことで機械学習の予測モデルの構築から、精度向上に欠かせないが手間の掛かるパラメータの調整、デプロイまでの一連の作業が容易になる。課金は秒単位。同日より米バージニア北部、米オレゴン、米オハイオ、アイルランドリージョンで一般提供を開始した。