保険大手のSOMPOホールディングスは2017年11月29日、サイバーセキュリティ事業に新規参入すると発表した。保険会社としては非常に珍しい。新事業を推進するために、グループ会社のSOMPOリスケアマネジメントに「サイバーセキュリティ事業本部」を立ち上げた。サービスの販売開始は2018年1月から。

 提供するサービスは7分野。(1)簡易診断、(2)高度診断、(3)方針策定、(4)セキュリティ強化・対策、(5)監視・検知、(6)インシデント対応、(7)保険金支払いである。これらのサービスを顧客企業に応じてカスタマイズし、総合的なセキュリティ対策ソリューションとして売り込む。

図●SOMPOホールディングスのサイバーセキュリティ事業の概要
図●SOMPOホールディングスのサイバーセキュリティ事業の概要
(出所:SOMPOホールディングス)
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 事業開始当初はセキュリティ関連サービス・製品を手掛けるIT企業と提携してサービスを提供する。提携企業はココン、ラック、アズジェントの3社である。

 SOMPOは同日、2017年11月にデジタル技術の研究・開発拠点「SOMPO Digital Lab」をイスラエルに新設したことも発表した。この拠点でサイバー攻撃に対する最新技術の情報を集めたり、提携先企業を発掘したりするという。SOMPOはイスラエルのほか、これまでに東京と米シリコンバレーにもSOMPO Digital Labを設置している。