アマネク・テレマティクスデザインは2017年11月28日、リスナーの位置や属性などをもとに一般放送とインターネットストリーミング放送を自動的に切り替える新サービス「ハイブリッド・デジタルラジオ放送」を開発したと発表した。

 アマネク・テレマティクスデザインは、V-Lowマルチメディア放送「i-dio」上で、自動車の運転手向けにデジタルラジオ放送「Amanekチャンネル」を提供、ネット同時配信も実施している。開発システムでは、レース、スポーツ、音楽、花火などのイベント来場者だけに、特別な放送をインターネットのストリーミングサービスとして提供することが可能となる。会場周辺で、往きはイベントの見どころを紹介し、帰りは主催者からの感謝の言葉など特別メッセージを放送するといったことが可能になり、来訪者の満足度をより高める効果が期待されるとする。

図●サービスイメージ
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(出所:アマネク・テレマティクスデザイン)
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 このサービス活用の第一弾として、2017年12月3日に栃木県のツインリンクもてぎで開催するモータースポーツファンに向けた感謝イベント「Honda Racing THANKS DAY 2017」(主催:本田技研工業)で、特別番組を放送する。

 一般放送では、会場から約5時間の生中継を行う。加えて、会場に向かう際や帰りに自動的に切り替わるインターネットストリーミング放送では、「参加者特典放送」を実施、選手自身によるプログラムのおすすめ、貴重なコメントなどを楽しむことができるようにする。

 このサービスを利用する場合、11月末リリース予定の受信アプリをアップデートしたうえで、アプリから参加者コード「hrtd」を入力する。視聴エリアは会場のツインリンクもてぎまで約1時間の範囲。「参加者特典放送」の配信時刻は、行きの時間帯である7時頃から9時頃と、帰りの時間帯である16時半頃~19時半頃を予定する。

 アマネク・テレマティクスデザインは、「メディアのパーソナル化が進む中、あるいは望まれる中で、プラットフォーマーとして、この技術を活用して様々な企業と価値ある新しいサービスを共創し、リスナーにサービスを提供していきたい」とする。

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