日本HPは2017年11月17日、都内で新製品発表会を開催し、個人向け・法人向けのプレミアムPCの新製品を発表した。

 個人向けノートPCとしてはフラグシップ製品の「HP Spectre 13」「HP Spectre x360」の2機種を、法人向けではコンバーチブル型の「HP EliteBook x360 1020 G2」、オールインワン型の「HP EliteOne 1000 G1 AiO」、デタッチャブル型ワークステーションの「HP ZBook x2 G4 Detachable Workstation」の3機種を発表した。

PCのデザインに注力、トレンドを牽引する存在に

 発表会では日本HPの岡隆史社長が登壇(写真1)。同社の事業について、「コアはPCやプリンター事業だ。今年の反響が多いのは3Dプリンターで、HPとして投資を進めている分野。VR(拡張現実)はゲーム用途だけでなくシミュレーションやトレーニングといった業務利用も出てきた」と説明。火星での生活体験をVRで再現する学生向けプログラムなどへの取り組みを紹介した。

写真1●日本HPの岡隆史社長
写真1●日本HPの岡隆史社長
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 HP製品のデザインについては、米HPでパーソナルシステムズインダストリアルデザイン担当バイスプレジデント(VP)を務めるステイシー・ウルフ氏が説明した(写真2)。

写真2●米HPでパーソナルシステムズインダストリアルデザイン担当バイスプレジデントを務めるステイシー・ウルフ氏
写真2●米HPでパーソナルシステムズインダストリアルデザイン担当バイスプレジデントを務めるステイシー・ウルフ氏
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 HPのデザインチームの拠点は米パロアルト、米ヒューストン、台北の3カ所にあり、特徴として「多様性」を挙げた。「グローバルに展開する製品のデザインに各地域の特色を反映する必要がある。スポーツと同じようにチームの多様性が鍵になる。学歴や経歴として多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっている」(ウルフVP)と語った。

 HPは4年前にデザインを大きく変えることを決断したという。方向性として「革新的・調和・象徴的」の3点を挙げ、「ブランド全体として調和が取れていることが重要だ。『あれは本当にすごかった』と思い出に残るような製品作りが目標だ」(ウルフVP)とした(写真3)。

写真3●4年間でHP製品のデザインが進化
写真3●4年間でHP製品のデザインが進化
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 メディアへの露出については「テック雑誌に載るのも大切だが、ライフスタイル雑誌にも取り上げられるようになり、トレンドを牽引している」(ウルフVP)と成果を話した。