NTT西日本の100%子会社であるNTTネオメイトは2017年11月17日、IoT(インターネット・オブ・シングズ)向け無線通信技術LPWA(ローパワー・ワイドエリア)の1方式である「LoRaWAN」において、双方向通信を実現する「クラスB」通信の商用提供を同日に開始したと発表した。クラスB通信の商用提供は世界初という。

 第1号として、水道メーターや流量計を手がけるアズビル金門が採用した。アズビル金門を通じ、LPガス事業者に遠隔検針環境を提供する。

 これまでの「クラスA通信」(端末からサーバーへの通信)だけでなく、「クラスB通信」としてサーバーから端末への通信にも対応する。これにより例えばLPガス業界はメーターからの通信(上り通信)による遠隔検針だけでなく、災害発生時や緊急時にガス供給を能動的に停止するといった、センターからメーターへの通信(下り通信)が可能となる。

 LPガス事業者に遠隔検針環境を提供するだけでなく、NTTネオメイトが提供するエリアにおいてLoRaWANの「クラスB」通信を活用したソリューションを水道検針など他の業界にも提供していく計画という。

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