2017年11月16日、一部の新聞で「日本経済団体連合会(経団連)の新会長に、日立製作所の中西宏明会長が就任」と報道されている。2018年6月、4年の任期を終える現会長の榊原定征東レ相談役の後任人事に関する報道だ。

 この報道について、経団連の広報本部は同日、「2018年6月に榊原会長が4年の任期を終えることは事実だが、後任人事については公式公表していない。公表できる見通しも立っていない」としている。日立製作所の広報も「まだ決まっていることではなく、報道に驚いている」とコメントしている。

 中西会長は2010年4月、日立製作所が大幅赤字になるなか、代表執行役執行役社長に就任した。日立グループ内の構造改革や、M&Aによる海外事業の拡大を進めて、経営を立て直した実績を持つ。2014年4月、代表執行役執行役会長兼CEO(最高経営責任者)兼取締役に就任。それ以降、会長を務めている。