フリマアプリを手掛けるメルカリは2017年11月14日、12月上旬から取引に関する新ルールを適用すると発表した。不正出品の抑止や警察・捜査機関との早期連携が狙い。

 新ルールは3点。(1)初回出品時の本人情報登録必須化、(2)振込申請期限の変更、(3)売上金を用いた商品購入手順の変更、である。個別の変更時期については改めて利用者に告知する。

 (1)は初回出品の際に本人情報(住所・氏名・生年月日)の登録を義務付けること。登録された本人情報と売上金の銀行口座名が一致しない場合は売上金を引き出せなくなる。この変更は2017年10月に「導入時期は年内を予定」と発表していたものだ。

 (2)は従来1年間だった売上金の振込申請期限を、90日間に短縮すること。期限を過ぎた場合、登録済み銀行口座に自動的に振り込む。ルール変更後に完了した取引に適用し、変更前の売上金については期限の変更はない。

 (3)は売上金を使用した直接の商品購入ができなくなること。代わりに、商品を購入可能なポイント(1ポイント=1円)と交換する手段を提供する。

 今回のルール変更と並行してメルカリは、資金決済法で定める「前払式支払手段発行者」の登録を進めている。