ソシオネクストは2017年11月14日、独自の8K HEVCデコーダーチップを搭載した小型8K・4K対応メディアプレーヤー装置「s8」を開発したと発表した。パブリックビューイングやサイネージなどへのストリーミング配信サービス事業者向けを中心に2018年3月に販売を開始する。

写真●メディアプレーヤー「s8」
写真●メディアプレーヤー「s8」
(出典:ソシオネクスト)
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 同社製デコーダーLSI「SC1400A」を搭載する。ローカルに保存した映像データの再生や、イベントなどパブリックビューイングに適したコンテンツの8Kライブ上映などが可能。さらに4K映像のデコード処理にも対応し、4K映像を8K表示機器に向けてアップコンバートする機能も備える。

 サイズは410mm×220mm×60mm。重さは2.5kg。8K・4K対応メディアプレーヤーとしては世界最小・最軽量とする。サンプル価格は250万円。

 ソシオネクストはこのメディアプレーヤー装置を中心に、8K映像のエンコードから伝送、デコード、表示まで、すべての経路における要素技術をカバーし、さまざまな形態での超高精細映像の活用シーンを提案していく。11月15日から17日まで幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2017」に出展し、s8を利用したリアルタイム映像配信表示など展示する。

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