チューリップテレビ、視聴者の履歴データを活用した新サービスの実験を開始

2017/11/14
田中 正晴=日経ニューメディア (筆者執筆記事一覧

 富山県を拠点とするテレビ放送局のチューリップテレビは2017年11月13日、ハイブリッドキャストによる地域情報コンテンツの表示および、視聴者会員アプリとのデータ連携を検証する実証実験などを実施すると発表した。閲覧履歴データと視聴者会員アプリを連携させ、放送と通信を融合したサービスを可能性を検証することを主眼とする。

 今回の実証実験では、ハイブリッドキャストと視聴者会員アプリをB-CAS番号で関連づけし、地域情報サイト「まいぷれ」と連動したハイブリッドキャスト版「まいぷれx6ch」や、地域広報誌「Lien」などの地域コンテンツの閲覧履歴とアプリのプロファイルデータを連携させる。また、ハイブリッドキャストによる4K映像配信環境を実験的に構築する。

 ハイブリッドキャストに表示した地域コンテンツは、チューリップテレビ視聴者会員アプリ「ハッピーくらぶ」で外出時にも利用できるようにする。これにより、会員に新サービスの利用を促すとともに、閲覧履歴データと視聴者プロファイルの取得を試み、将来的な視聴履歴データの利活用を目指す。

図●実験のフロー
(出所:チューリップテレビ)
[画像のクリックで拡大表示]

 年齢、性別などのプロファイルデータを閲覧履歴データと関連付けることで、テレビによる新しいマーケティングの実現や、地域コンテンツによる地域活性化を目的とした地方局独自の広告ビジネスなどを模索する。この試みは、平成29年度 総務省「ブロードバンドの活用による放送サービスの高度化に向けた技術等検証」事業の採択を受けて実施する。

 実証実験は、データ放送およびハイブリッドキャスト関連技術の提供をメディアキャスト、視聴者会員アプリ「ハッピーくらぶ」の開発をキャンバスが担うほか、情報データ提供について地域情報誌「Lien」の発行元であるNEW SELECTと地域情報サイト「まいぷれ」の運営社であるフューチャーリンクネットワークの各社の協力を得るなどして実施する。

 これらの実験内容は、11月15日(水)から幕張メッセで開催される「InterBEE2017(2017年国際放送機器展)」のメディアキャストブースでデモ展示する。

[発表資料へ]

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