トヨタ自動車とあいおいニッセイ同和損害保険は2017年11月8日、ドライバーの運転特性に応じて保険料を定める自動車保険を共同開発したと発表した。トヨタが展開するコネクティッドカーの一部を対象に提供する。両社によれば、車が出力する運転データを自動車保険に活用した例は日本初という。販売開始は2018年1月15日、保険責任開始は2018年4月の予定である。

トヨタ自動車とあいおいニッセイ同和損害保険が共同開発した自動車保険の概要
トヨタ自動車とあいおいニッセイ同和損害保険が共同開発した自動車保険の概要
(出所:トヨタ自動車)
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 新たに投入する商品は2つ。まず、レクサス販売店を通じて提供するのが「G-Link連動自動車保険」だ。一部の例外を除き、2018年1月以降発売の全レクサス車が対象となる。トヨタ販売店を通じては「トヨタつながるクルマの保険プラン」を提供する。対象車種は2018年夏以降に発売する「クラウン」から順次拡大する。

 新商品では、車載通信機から取得した毎月の走行距離や速度超過、急アクセル、急ブレーキの記録を基に100点満点の安全運転スコアを計算。スコアの点数に応じて保険料を割り引く。ドライバーにとっては安全運転を心掛ける動機付けとなる。

 保険料は「基本保険料」と「運転分保険料」で構成し、安全運転スコアに基づいた割り引きは後者に適用される。例えば、年間走行距離8000kmで安全運転スコアが59点以下の場合の保険料は10万3200円。このうち、運転分保険料は1万2000円で、安全運転スコアが80点以上になると80%の割り引きが適用されて2400円に減る。全体の保険料(10万3200円)に対し、約9%の割り引きとなる。

保険料の例
保険料の例
(出所:トヨタ自動車)
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 このほか、走行データや分析結果を運転ごとに確認できる「ドライブレポート」、月ごとに確認できる「マンスリーレポート」をスマートフォンアプリやカーナビアプリで提供する。