アマゾンジャパンは2017年11月8日、スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズの日本語対応版の発売を発表した。一般向けの販売開始は2017年11月13日の週を予定している。

スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズ
スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズ
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 Amazon Echoシリーズは、「Alexa(アレクサ)」と呼びかけると、ユーザーのリクエストを処理する機能が起動。ユーザーの質問に対する回答や、音楽再生、ニュースの読み上げ、タイマーのセット、スポーツの試合結果の確認などができる。音声認識や自然言語処理、音声合成は、米アマゾン・ドットコムの音声クラウドサービス「Amazon Alexa」で実現している。発表会見でのデモンストレーションでは、「親父ギャグを言って」というリクエストに、「バスガイドを乗せてバスが移動」と答える一幕があった。

 発売するスピーカーは、「Amazon Echo」「Amazon Echo Plus」「Amazon Echo Dot」の3種類。このうち、Amazon Echoが標準タイプである。「ビームフォーミング」と呼ぶ技術とノイズキャンセラー技術を組み合わせることで、ノイズが多い環境においても適切にユーザーの声を識別できるようにしているという。「ユーザーがスピーカーと6メートル離れていても、Alexaという呼びかけに反応できる」(アマゾン・ドットコムのトム・テイラーAmazon Alexa担当シニア・バイス・プレジデント)。

米アマゾン・ドットコムのトム・テイラーAmazon Alexa担当シニア・バイス・プレジデント
米アマゾン・ドットコムのトム・テイラーAmazon Alexa担当シニア・バイス・プレジデント
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 Amazon Echo PlusはEchoの機能に加えて、照明器具や空調機器を遠隔制御するスマートホーム機能を備える。Amazon Echo Dotは小型タイプで、Echoと同様の機能に加えて、Bluetoothもしくはステレオケーブルを利用して外部のスピーカーに接続できる。「音楽は自宅のスピーカーで再生したいというユーザーのニーズに応えた」(アマゾン・ドットコムのテイラー氏)。

 価格は、Amazon Echoが1万1980円、Amazon Echo Plusが1万7980円、Amazon Echo Dotが5980円。EchoおよびEcho dotについては、同社の会員制サービス「Amazon Prime」の会員向けに11月17日まで割引購入制度がある。割引後の価格は、Echoが7980円、Echo Dotが3980円。なお、Amazon Alexaの機能強化に貢献したユーザーには先行して招待制で11月8日に販売を開始した。

拡張機能の開発用プラットフォームも提供開始

 併せて、「Alexa Skills」と呼ばれる、Amazon Echoシリーズの機能を拡張するためのプラットフォーム「Amazon Skills Kit(ASK)」と、Alexaの機能を外部端末で利用できる「Alexa Voice Service」の国内での提供開始も発表した。日本企業がASKで開発した独自スキルは、11月8日時点で265種類。開発した企業には、資生堂ジャパン、JTB、全日本空輸、野村ホールディングスなどが名を連ねた。

■変更履歴
当初、一般向けの販売開始を「2017年11月13日」と記述していましたが、正しくは「2017年11月13日の週を予定している」です。本文は修正済みです。 [2017/11/8 17:48]