日本放送協会(NHK)は2017年11月8日、国際放送機器展の「Inter BEE 2017」(2017年11月15日~同17日開催)に、電子情報技術産業協会(JEITA)と共同で出展すると発表した。NHKのInter BEEへの出展は今回が初めてとなる。

 NHK/JEITAブースでは「8K中継車」を展示する。Inter BEEの直前に開催される「2017 NHK杯国際フィギュアスケート」など、この中継車で制作されたHDRによる8Kコンテンツを公開する。

Inter BEEで展示する8K中継車
Inter BEEで展示する8K中継車
(出所:NHK)
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 8Kのコンテンツ制作を支援する「カメラフォーカスアシスト技術」や「2倍速スローモーションシステム」も併せて展示する。2倍速スローモーションシステムは、フレーム周波数120Hzで撮影可能なカメラと記録装置を用いた、世界で初めての8Kスローモーションシステムという。

 2018年12月の4K・8K実用放送の開始を踏まえ、「8Kのあるくらし」をイメージした「8Kリビングシアター」も展示し、来場者に家庭での8K視聴を体感する機会を提供する。4K・8Kの放送を視聴する方法や、パラボラアンテナをはじめとする受信に必要な機器も紹介する。

 NHKではこのほか、放送番組と身近な電子機器を接続・連携させる技術基盤の「Hybridcast Connect X」や、特別なめがねが不要なインテグラル立体技術による「飛び出す絵本」、パソコンとソフトウエアで実現した8K環境による「バーチャル美術館」などを展示する。

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