内田洋行は2017年11月8日から3日間、オフィス新製品の展示会「UCHIDA FAIR 2018」を新川本社ビル(東京都中央区)で開催する。ITとオフィス家具を組み合わせた空間を展示して働き方改革につなげる提案をするという。
展示するIT製品のうち、クラウド型会議室予約システム「SmartRooms(スマートルームズ)」は「Microsoft Office 365」などのグループウエアと連携して、会議室前の端末で管理する入退室情報を基に会議室の利用実態を把握できる。2013年の発売以降、導入件数が5000室を突破して国内シェアはトップクラスという。
また、「ClickShare(クリックシェア)」はPCに接続したボタンを押すだけでワイヤレスで画面をプロジェクターに投影できる。プレゼンテーションをする複数の人が着席したまま画面を投影できるので、PCをつなぎ替える必要がない。ベルギーの映像機器メーカーであるバルコ社の製品で、新たに販売する最上位機種はモデレーターが複数のPCから投影画面を選択できる。
オフィス家具には通常よりも背の高い机や椅子による立ち姿勢や高座位姿勢で、周囲の人が話しかけやすくした「ハイポジションワーク」と名付けた製品シリーズを展示する。働く人が仕事内容やコミュニケーションのスタイルに応じて自ら最適な場所を選ぶ「アクティブ・コモンズ」というコンセプトを打ち出している。
内田洋行によると、これまで日本企業がオフィス環境の整備に投資する目的は企業イメージの向上がほとんどだった。現在は「働く人のための投資に変わってきた」(大久保昇社長)と話し、同社はIT製品とオフィス家具を組み合わせて販売する戦略に力を入れるという。展示会は11月中に福岡、12月に大阪、2018年に名古屋や札幌でも行う。