NTTドコモは2017年11月2日、11月3日発売の「iPhone X」の予約が「iPhone 8/8 Plus」の2倍近くに達したことを明らかにした。予約数は「シルバー」「スペースグレイ」ともに同程度で、容量は256Gバイトモデルに人気が集まっているという。iPhone 8/8 Plusの販売数は発売後約1カ月でiPhone 7/7 Plusの7割程度。iPhone 8/8 PlusとiPhone Xを合計した予約状況はiPhone 7/7 Plusの予約数を上回っている。

 競合のKDDI(au)は11月1日の決算説明会で、iPhone Xの当初3日間の予約数がiPhone 8/8 Plusの1.5倍と言及。iPhone 8/8 PlusとiPhone Xを合計した予約状況(当初3日間)はiPhone 7/7 Plusとほぼ同じとなっており、「もっと増えていいと思うが、昨年に比べて分散化が進んでいる」(田中孝司社長)としていた。iPhone Xの供給量については「一部で報道されるほどお待たせすることはないのではないか。遅くとも年内には需給が正常化すると見ている」(同)。

 もっとも、上記の状況だけで両社の好不調を判断できない。iPhone Xは当面入手が困難とされ、複数の携帯電話事業者に予約を入れるユーザーも少なくないとみられるためだ。「ふたを開けてみれば少なかった」といった結果もあり得る。