新電力ベンチャーのLooopは2017年11月2日、クリプトマイニングジャパン(CMJ)、仮想通貨取引所運営のテックビューロと業務提携し、仮想通貨の採掘(マイニング)事業に参入すると発表した。同事業の拡大などを目的に、LooopとCMJはICO(initial coin offering:ブロックチェーン上で発行したデジタルトークンの販売による資金調達)を、2017年12月以降に実施する。

(出所:Looop、CMJ、テックビューロ)
(出所:Looop、CMJ、テックビューロ)
[画像のクリックで拡大表示]

 Looopが同事業に向けて太陽光発電の余剰電力を安価に供給することで、国内でも中国など電力料金が安い地域と比べて競争力のあるマイニング事業を運営できると見込む。2017年8月創業のCMJが設計したマイニング専用コンテナを通じ、マイニングを実施する。

 3社はマイニングで収益を得るほか、マイニング設備を貸し出すクラウドマイニングなどのサービスを提供する。テックビューロのICO支援サービス「COMSA」を通じて発行するトークンには、各種サービスを優先して利用できる権利などの特典を付与する見込み。利益配分など有価証券としての性質は持たせないという。