ソニーは2017年10月31日、本社で新製品発表会を開催し、犬型ロボットの新製品「aibo(アイボ)」を発表した(写真1)。

写真1●ソニーが「aibo」を発表
写真1●ソニーが「aibo」を発表
(撮影:山口 健太、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

 2018年1月11日に19万8000円(税別)で発売する。発表当日の午後11時1分より予約受付を開始する。発表日として11月1日を選んだことを含め、全てを「ワン・ワン・ワン」に合わせたという。

「aibo」は約1年半前から開発

 発表会にはソニー代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏が登壇(写真2)。「生活空間のあらゆる場のラストワンインチに新しい提案をしてきた。AIとロボティクスにおいても複数のプロジェクトを進めており、本日はその1つをお披露目する」と語った。

写真2●ソニー代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏
写真2●ソニー代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏
[画像のクリックで拡大表示]

 最近のロボティクスにおける取り組みとして、コミュニケーションロボットの「Xperia Hello!」の発売や、クラウドを介した遠隔操作にも対応する自動車「New Concept Cart SC-1」の試作開発などを紹介した。

 1999年に発売した「AIBO」は、2006年に生産終了を発表した。「従来の産業用ロボットとは異なり、人間とともに生活するロボットという新たな文化が生まれた。だが2006年には厳しい判断を下すことになり、AIBOオーナーには心の痛いことだったと思う」(平井氏)と振り返った。

 新しいaiboの発表にあたっては、「その後もソニーでは様々なロボット製品を展開してきた。人々に感動をもたらし、好奇心を刺激し続けることがソニーの存在意義だ。愛情を持って育てるロボットの開発がソニーのミッションだと確信し、約1年半前に開発を指示した。開発の現場に何度も足を運んで見守ってきた」と語った。