米シマンテックは2017年11月1日(米国時間)、米デジサートへのWebサイトセキュリティ事業の買収を完了したと発表した。これによるSSL認証やサーバー証明書発行がデジサートに移管される。売却については既に2017年8月に発表しており、売却額は9億5000万ドル。同時にデジサートの株式の30%を取得している。

 買収の完了に伴い、日本におけるシマンテックのサーバー証明書発行は、デジサート・ジャパンが担うこととなる。既に顧客に提供済みの証明書に対する影響はないとし、現時点では新たな証明書についても今まで同様に購入できるという。

 シマンテックのサーバー証明書については、2017年9月にWebブラウザーベンダーの米グーグルが無効化を発表。2018年10月にリリース予定のChrome 70では、シマンテックの証明書はすべて信頼できないものとして取り扱うとしていた。

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 シマンテックは同業であるデジサートに認証事業を売却し、同社から証明書を再発行することで信頼性を取り戻すという選択をしていた。