ソフトウエア開発のユミルリンクは2017年10月31日、メルマガなどを配信するためのシステム「Cuenote FC」新バージョンの提供を始めた。特徴はスマートフォン(スマホ)を使う受信者がメールを開封したり閲覧したりしやすくするための機能を強化したこと。メールアプリの一覧画面にタイトルとともに表示する文章を任意に設定できるようにして、画面の小さいスマホでもメールの内容をアピールしやすくした。HTMLメールの作成機能も新たに備えた。EC(電子商取引)事業者など消費者向けに大量のメールを配信する企業を中心に売り込む。

Cuenote FCのHTMLメール作成画面
Cuenote FCのHTMLメール作成画面
(出所:ユミルリンク)
[画像のクリックで拡大表示]

 Cuenote FCは1100社が利用する電子メール配信システム。クラウド版とソフトウエア(オンプレミス)版の2形態で提供する。

 メルマガなどのメール開封率を高めるため、新バージョンはメールの「プリヘッダーテキスト」を任意に設定できるようにした。プリヘッダーテキストとはメール本文の冒頭に記載しているテキストの一部をメール一覧画面などに表示する領域のこと。メール配信者が同テキストを自由に設定できることで、読者に読ませたくなる短いフレーズを設定するなど様々な工夫を凝らせる。

 特に想定するのはスマホを使ってメルマガを閲覧する利用者層だ。メールアプリの種類によってプリヘッダーテキストを表示できる長さが異なるうえ、画面が小さいスマホは文章が途中で途切れて事業者が意図する内容を一覧画面で伝えきれないこともある。

 HTMLエディター機能については、GUIを使って画像を配置したり文字を修飾したりできる。作成したHTMLメールはメール受信端末の画面の大きさに合わせてレイアウトを自動的に変更するレスポンシブデザインにできる。

 料金は従来版と同じ。ソフトウエア版は初期費用が225万円から、月額費用が4万6000円から。クラウド版は初期費用が3万円から、月額費用が5000円から(いずれも税別)。