米トレジャーデータの日本法人は2017年10月25日、顧客データの収集や分析が可能なサービス「TREASURE CDP」に新機能を追加して提供開始すると発表した。追加するのは「セグメントビルダー」「リアルタイムセグメンテーション」「コンテンツ解析」。3機能の価格はそれぞれ個別見積もりとなる。

 発表会で米トレジャーデータの太田一樹CTO(最高技術責任者)は「従来に比べユーザーはより速くより簡単にTREASURE CDPを使いこなせる」と新機能の特徴を述べた。

米トレジャーデータの太田一樹CTO(最高技術責任者)
米トレジャーデータの太田一樹CTO(最高技術責任者)
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 セグメントビルダーはTREASURE CDPに蓄積した属性データや行動データなどを基準に、GUI上から顧客セグメントを作成し可視化する機能だ。従来は同様の分析にSQLの知識が必要だった。セグメントビルダーを使えば、ユーザーはWeb上の画面から項目を選択するだけでプログラミングなしに顧客セグメントの作成や分析ができる。

 リアルタイムセグメンテーションはTREASURE CDPに収集したデータを格納する際、作成した基準に従って顧客セグメント情報をリアルタイムに付与する機能。従来はバッチ処理だった。ユーザーは施策を実行するまでのリードタイムを短縮できる。

 コンテンツ解析はアクセスがあったWebページからメタデータやキーワードとなる単語を抽出し、訪問履歴と合わせてページ訪問者が関心を持つ対象を特定しラベル付けする機能だ。

 TRESURE CDPは企業が持つ氏名やメールアドレス、Web閲覧履歴などの顧客情報を収集・分析できるサービス。2017年7月にSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供を始めた。TREASURE CDPにデータを預ける企業間で合意があれば、お互いの顧客データを相互に利用できる。企業は分析結果をマーケティングや広告などの活動に生かせる。