セブン銀行は2017年10月23日、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を提供するLINE子会社のLINE Payと、ATM(現金自動預け払い機)の利用提携サービスを開始した。全国に2万3000台以上あるセブン銀行のATMで、LINE Payカードやスマートフォンアプリでの24時間365日、入出金取引が可能になる。

セブン銀行の河田久尚取締役常務執行役員業務推進部長(左)と、LINE Payの舛田淳代表取締役社長
セブン銀行の河田久尚取締役常務執行役員業務推進部長(左)と、LINE Payの舛田淳代表取締役社長
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 入金はカード、スマホの両方で同日から利用できる。手数料は無料で、最低利用金額は1000円。スマホの場合、QRコードを介してATMを利用する。出金は同日時点ではカードのみの対応で、手数料は1回当たり216円(税込)。利用可能限度額は1日1万円。スマホの出金対応時期は未定だが、2017年11月以降になる見込み。

 セブン銀行の河田久尚取締役常務執行役員業務推進部長は、提携の意義をこう語る。「数年前から当社のATMの独自色を増す取り組みを検討してきた。LINE Payとの提携はその大きな一歩だ」。

 LINE Payの舛田淳代表取締役社長は「LINE Payの登録者は3000万人強と、国内で最大規模の口座数を持つ。LINE PayがATMと提携するのは初めてであり、今後も様々なパートナーとの協業を通じて利用者の利便性を高めたい」と力を込めた。