マネックス証券は2017年10月20日、個人投資家を対象としたロボ・アドバイザー「マネックスアドバイザー」を発表した。10月中をめどに提供を開始する。専門家による市況の見通しを踏まえたポートフォリオを構成できるのが特徴。同種のサービスとしては後発だが、年間のサービス利用料を運用残高の0.3%に抑え、顧客獲得を目指す。

マネックス証券の松本大取締役会長
マネックス証券の松本大取締役会長
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 ロボ・アドバイザーは一般にコンピューターが自動的に最適な資産配分を示すサービスを指す。「昨今のロボ・アドバイザーは、運用全部を一任する形態。これでは個人投資家が育たない」。マネックス証券の松本大取締役会長はロボ・アドバイザーブームをこう批判する。同社のマネックスアドバイザーはユーザー自身が市況の見通しなどを入力し、最適なポートフォリオを組成する仕組み。「自分の意見で投資できる余地を残した」(松本会長)一方で、同社の広木隆チーフ・ストラテジストといった専門家の見通しをポートフォリオに反映させることも可能だ。

 マネックスアドバイザーは国内のETF(上場投資信託)を投資対象としており、ブラックロック・ジャパンが提供する「iシェアーズ ETF東証上場シリーズ」の内、7銘柄でポートフォリオを構成する。