インフォマティカ・ジャパンは2017年10月20日、異なるシステムやサービスが保有するデータを1カ所にまとめて効率的に管理する「データ統合」のクラウドサービス「Informatica Intelligent Cloud Services」を発表した。これまでパッケージソフトで提供してきたデータ統合機能に、データ品質の評価や変更、機械学習を使ったデータ統合作業の自動化といった新機能を新たに加えてクラウドサービスで提供するもの。日本語版は2018年1月から機能を順次提供する。

 「当社が提供するクラウドサービスの売上高は前年比約50%増の勢いで成長している」。米インフォマティカのローネン・シュワルツ シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラルマネージャーはこう話し、2018~2019年には同社の新規ユーザーの半分がクラウドサービスを使うと予測する。

米インフォマティカのローネン・シュワルツ シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラルマネージャー
米インフォマティカのローネン・シュワルツ シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラルマネージャー
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 コスト面や機能面のメリットを訴求し、「中小企業にも客を拡大させる」(シュワルツ氏)。利用価格は従量課金で、データの処理量などで増減する。

 新サービスは機械学習エンジンの「CLAIRE」を搭載するのも特徴。データ統合やマスターデータ管理といった作業の一部を自動化するのに役立つ。過去に利用者が実施したデータ統合の作業をテンプレート化するため、データ統合作業の効率化につながるという。