エリクソン・ジャパンは2017年10月19日、都内で事業戦略説明会を開催した。同社代表取締役社長のマイケル・エリクソン氏は、「5G、IOT、クラウドがもたらす未来」と題したプレゼンテーションで、今後、同社がターゲットする市場と戦略を説明した。

エリクソン・ジャパン代表取締役社長のマイケル・エリクソン氏
エリクソン・ジャパン代表取締役社長のマイケル・エリクソン氏
(撮影:下玉利 尚明、以下、同じ)
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 エリクソン氏は、まずテレコムの市場を概観し、「2022年までには、モバイルブロードバンドの加入者が新たに26億人に増加する」と示し、通信事業サービスに対する需要は堅調に伸びていくことを説明した。さらに、モバイルブロードバンドの需要増は経済成長にも影響すると指摘。「10%のモバイルブロードバンド需要の増加が、少なくとも0.6~2.8%の経済成長を促す」という見解を示した。

 テレコム市場が堅調に推移していく中で、テクノロジーの進展により新たな産業も形成されていく。エリクソン氏は、「無線の進化」、「クラウド技術」、ネットワークスライシングなどの技術による「プログラム可能なネットワーク」、人工知能(AI)などによる「アナリティクス」、そして「自動化」の5つを「最新の技術の波である」と説明した。これらのテクノロジーが5Gを活用した新たな産業を生み出していくという。