ファッションのショッピングサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは2017年10月19日、ファッションメディアサービスを手掛けるVASILY(ヴァシリー)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。買収額は非公表。

 VASILYは2008年設立。ファッションアイテムを自由に選んでコーディネートできるサービス「IQON(アイコン)」を運営する。ファッションアイテムは200以上のECサイトから選ぶことができ、アプリのダウンロード数は200万を超える。

 同社はIQONなどを通じて取得したデータを活用し、機械学習や画像認識の技術を開発。2017年3月にはディープラーニング(深層学習)による画像解析技術を使い、インスタグラマーのコーディネートに似たアイテムを購入できるサービス「SNAP by IQON」の提供も始めた。

機械学習を活用したファッションアイテムのECサービス「SNAP by IQON」
機械学習を活用したファッションアイテムのECサービス「SNAP by IQON」
出所:VASILY
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 スタートトゥデイは2018年3月期中に自社ブランドの展開を計画し、前澤友作社長は2月に自身のTwitterで「ICTやIoTをフル活用したものになる」と発言していた。今後、ZOZOTOWNや自社ブランドの展開でAI(人工知能)技術を応用していくことは必至。VASILYの技術力を活用していくとみられる。