バックアップソフトウエアを中心に販売するArcserve Japanは2017年10月16日、社内の電子メールを長期保存するメールアーカイブ製品「Arcserve UDP Archiving v6.0」を発表した。全てのメールをメールシステムとは別に長期間保存・管理し、法規制や社内規定、監査などへの対応を容易にする。同社がメールアーカイブ製品を日本で投入するのは今回が初めて。11月20日に提供を始める。

「Arcserve UDP Archiving v6.0」の画面例
「Arcserve UDP Archiving v6.0」の画面例
画像提供:Arcserve Japan
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 Arcserve UDP Archiving v6.0は複数のメールシステムで送受信したメールを収集、管理する。収集したデータは暗号化して保存・管理し、4段階に設定した利用者権限に応じて検索できる。メールそのものに加えて、削除したかどうかなどの記録も取得し、収集したデータは改ざんできないよう管理するので、法規制対応や監査などの用途に向くとしている。監査に使うレポートを作成する機能も備える。

 保存したメールはキーワードや日付範囲、添付ファイルの有無などで検索できる。「100万件のメールが1秒で検索可能になった例もある」(Arcserve Japan)。メールシステムでメールを長期保存する必要がないので、「メールシステムのストレージ削減にもつながる。特に海外に事業展開しており、複数のメールシステムを使っている企業はメリットが大きいのではないか」(同社)。

 仮想アプライアンスの形態を取り、オンプレミス(サーバー設置型)、クラウドのどちらでも利用できる。メールシステムとしてMicrosoft Office 365とMicrosoft Exchangeに対応する。価格はライセンスが38万9000円(50メールボックス、1年間のメンテナンス付き、税抜き)から、サブスクリプションが17万円(50メールボックスに対応、1年間、税抜き)から。