ライザップは2017年10月から順次、国内133の店舗でクラウドサービスを導入する。多店舗チェーン運営を支援するクラウドサービス「Shopらん」を提供するドリーム・アーツが10月12日に発表した。ライザップはShopらんを導入することで、店舗運営の効率化を図る狙い。

「Shopらん」で本部からの指示を確認するライザップの店員
「Shopらん」で本部からの指示を確認するライザップの店員
(出所:ドリーム・アーツ)
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 Shopらんは企業の本部と店舗間の情報共有に特化したSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)。複数の店舗で一斉に実施するキャンペーンの指示を出したり、店舗へのアンケートを自由に作成したりといったことができる。顧客との契約に関する内部申請や備品発注などもShopらん上で実施できる。業務の日程を管理するカレンダー機能も備える。

 ライザップでの導入対象は、ボディメイク事業やゴルフ事業「RIZAP GOLF」、料理教室事業「RIZAP COOK」を展開する各店舗。従来、ライザップは本部から各店舗への業務指示にメールやスレッド形式に対応したグループウエアを利用していた。多くの連絡に重要な指示が埋もれ、店舗側が見落とす場合があった。

 Shopらんの導入で、各店舗は本部からの指示の見落しを減らせる。本部は各店舗が指示を実施したかどうかの確認が容易になる。各店舗が提供するサービスのバラツキを解消できる。ライザップの事業基盤本部業務システム部の松井俊祐氏は「指示は用意した雛型に沿って入力できる。指示内容に漏れがなくなり業務の後戻りも減らせる」と効果を話す。

 ライザップは英会話事業の「RIZAP ENGLISH」や児童向け事業「RIZAP KIDS」にもShopらんを導入していく計画だ。

■変更履歴
サービス名に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2017/10/13 12:55]