NTTデータはドイツの子会社であるアイテリジェンスを通じて2017年10月4日までに、SAP事業を手掛ける印ヴィセントリック テクノロジーズ(vCentric Technologies)の100%株式を取得した。アイテリジェンスが現地時間の同日に買収を発表した。買収を通じてERP(統合基幹業務システム)関連のコンサルティングやシステム構築のノウハウを強化する。インド市場における事業拡大を加速させる狙いがある。

インドのバンガロールにあるNTTデータの拠点
インドのバンガロールにあるNTTデータの拠点
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 ヴィセントリック テクノロジーズはインドの市場で250以上の顧客を抱え、欧州SAP製のERPソフト「S/4HANA」の導入に実績を持つ。本社所在地はインドのハイデラバード。買収額は非公開としている。

 NTTデータはこれまでにアイテリジェンスを通じて米国や欧州のIT企業を買収してきた。買収を通じて海外市場における顧客基盤を拡大し、海外事業の売上高を2018年度末をめどに約1兆円まで伸ばしたい考えだ。