レノボ・ジャパンは2017年10月5日、ThinkPadシリーズの25周年を記念した限定モデル「ThinkPad Anniversary Edition 25」を発表した(写真1)。

写真1●ThinkPad Anniversary Edition 25
写真1●ThinkPad Anniversary Edition 25
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 世界同時発表で、日本では限定1000台を発売する。価格は17万9500円(税別)。販売開始は10月6日で、出荷開始は10月20日を予定している。

 特徴として、往年のThinkPadファンの要望に応えた「レトロ」な仕様を再現した。レノボが公開した実機をもとに、25周年モデルの特徴をレポートする。

世界中のThinkPadファンの要望を反映

 今回発表した25周年モデルの原型となったアイデアは、2015年6月25日にレノボのブログで公開された。このブログはレノボで最高デザイン責任者を務めるデビッド・ヒル氏によるもので、往年のThinkPadを最新技術で蘇らせることを提案している。

レノボのブログ

 そこから2年以上に渡って、世界中のThinkPadファンから募ったフィードバックや要望を反映したという。

 最大の特徴はキーボードだ。最近のThinkPadが採用する6列アイソレーションタイプではなく、ファンから根強い人気のある「7列キーボード」を復活させた(写真2)。

写真2●クラシックな7列キーボードが復活
写真2●クラシックな7列キーボードが復活
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 [Esc]キーと[Delete]キーは縦に長く、[Enter]キーは青色となっており、7列キーボードとしては比較的新しい仕様を採用する。左上には物理的な音量調節キー、右Shiftキーの外側には指紋センサーも搭載する(写真3)。

写真3●[Esc]と[Delete]キーは縦長のタイプ
写真3●[Esc]と[Delete]キーは縦長のタイプ
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 なお、レノボが公開した展示機にはUS配列の英語キーボードも含まれていたが、これは海外向けとなっており、日本で発売するモデルは日本語JIS配列となっている。カスタマイズには対応しないという。

 ThinkPadシリーズのトレードマークといえる赤いトラックポイントは、3種類のキャップを同梱する。最も古いクラシック・ドーム型のほか、ソフト・ドーム型やソフト・リム型に、好みに応じて交換できる(写真4)。

写真4●トラックポイントのキャップは3種類を同梱
写真4●トラックポイントのキャップは3種類を同梱
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 ほかにも外観上の違いとして、ディスプレイヒンジの近くに「Anniversary Edition 25」の印字がある(写真5)。

写真5●「Anniversary Edition 25」の印字
写真5●「Anniversary Edition 25」の印字
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 2カ所の「ThinkPad」ロゴも特別仕様となっている。IBM時代のThinkPadでは、カラー液晶モデルでは赤・緑・青の3色、モノクロ液晶モデルでは青い「IBM」のロゴを搭載していた。25周年モデルでは「Pad」の文字に3色のカラーリングを施している(写真6、7)。

写真6●IBM時代の「赤・緑・青」のカラーリングが復活
写真6●IBM時代の「赤・緑・青」のカラーリングが復活
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写真7●天板のロゴも同様
写真7●天板のロゴも同様
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