ディー・エヌ・エー(DeNA)は2017年10月2日、副業制度をはじめとする新たな人事制度の運用を始めたと発表した。社外だけでなく同社内の他部署の仕事も、一定の条件の下で兼務できるようにした。複数の職務経験を並行して積むパラレルキャリアを望む社員の要望を尊重することで、仕事へのモチベーションを高める狙いだ。

 新たな人事制度の名称は「フルスイング」。機動的な人事異動を可能にするといった既存制度に、社外の副業と社内の兼業をそれぞれ可能にする制度を新たに加えた。

 他の企業で仕事をしたり個人で起業したりする副業については、上司と面談したうえで内容を決める。希望する社員や同社の既存業務に相乗効果が見込めるかどうかは問わない。社内の兼業については、業務時間の最大30%までを他部署の仕事に充てられる。

 DeNAは2017年8月から、異動希望の本人と受け入れ先部署の本部長が合意すれば現所属部署の意向によらず異動できる制度を実施済み。副業や兼業については以前から社員の間で導入を希望する意見があったという。