米グーグルは2017年9月26日(米国時間)、公式ブログで同社のクラウド「Google Cloud Platform(GCP)」の仮想マシンサービスを1秒単位の課金に変更すると発表した。同日から適用した。従来は1分単位の課金だった。

米グーグルクラウドの公式ブログ
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(出所:米グーグル)
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 米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)も2017年9月18日(米国時間)に1時間単位から1秒単位の課金への変更を発表しているが、こちらは2017年10月2日からの適用になる。発表日ではAWSを後追いしたグーグルだが、適用日で先手を打った形だ。

 1秒単位の課金に変わるグーグルのクラウドサービスはIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)「Google Compute Engine(GCE)」、コンテナ型アプリの運用基盤「Google Container Engine(GKE)」、SparkやHadoopのマネージドサービス「Cloud Dataproc」、アプリの開発・運用基盤のPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Google App Engine Flexible Environment(GAE FE)」。最小課金単位も10分から1分に短縮した。

 グーグルはブログで1分から1秒へ課金の単位を変更するメリットの少なさを「朝のコーヒーを買える程度(would be enough to pay for your morning coffee)」と表現し、「秒単位課金の要望はほとんどなかった(we haven’t heard many customers asking for per-second)」と明かすなど、AWS対抗のための課金体系変更であると示唆している。