北洋銀行は2017年9月27日、同日午前9時55分から11時35分までシステム障害が発生したことを明らかにした。原因はネットワーク機器の障害としている。

システム障害に関するお知らせを掲載する、北洋銀行のWebサイト
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 全171店舗のうち、実店舗を持たない振り込み専用のバーチャル店舗を除く170店舗で、窓口端末が利用できない状態になった。これに伴い、口座の新規開設や現金による税金納付など窓口のみで受け付けている業務が滞った。ただ、現金自動預払機(ATM)やインターネットバンキングは上記時間帯も正常に動いており、入出金や振り込みなどは来店客をATMに誘導し「大きな混乱は起こらなかった」(広報室)としている。

 原因は、勘定系と窓口端末をつなぐ社内ネットワーク内での機器障害。2系統ある社内ネットワークのうち通常使用している系統で障害が発生し通信が途絶したため、手動で予備系統に切り替えたところ復旧したとしている。一部報道では勘定系システムの障害が原因としているが、これについては「ATMやインターネットバンキングでの取引は問題なく処理できており、勘定系システムの障害ではない」(広報室)と否定している。