永和システムマネジメントは2017年9月22日、マクロ付きのExcelファイルをグーグルの「G Suite」に移行するサービスを開始したと発表した。Excelの開発言語であるVBA(Visual Basic for Applications)で記述したプログラムをグーグルの開発言語であるGAS(Google Apps Script)に自動変換し、マクロを含むExcel資産をクラウドで利用可能にする。

「HIKKOSHIクラウド for Excel」の画面例
「HIKKOSHIクラウド for Excel」の画面例
画像提供:永和システムマネジメント
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 新サービスの名称は「HIKKOSHIクラウド for Excel」。変換したいファイルをドラッグ&ドロップ操作でアップロードすると、見積もり価格を提示。正式に発注するとGoogleスプレッドシートに変換したうえで、Googleドライブに提供する。「見た目や使い勝手はExcelとほぼ同等」(永和システムマネジメント)という。

 「ExcelをGoogleスプレッドシートに変換するツールは存在するが、マクロをクラウドに移行するのが困難だった。VBAからGASへの自動変換エンジンを独自開発し、マクロを含めて移行可能にした」(永和システムマネジメント)。料金は当初、1ステップ当たり200円で「随時見直していく」(同)。Excelの独自機能を移行したい場合は個別対応になる。

 同社は2014年から業務効率化を含むクラウド移行サービス「KAIZENクラウド」、2016年からAccess環境をクラウドに移行する「HIKKOSHIクラウド for Access」をクラウドマイグレーションサービスのシリーズとして提供。今回の新サービスが第3弾となる。G Suiteを既に利用している、またはこれから乗り換えようとしている中小企業が主な対象で、シリーズ全体で3年間で売り上げ1億円を目標とする。