リクルートキャリアは2017年9月25日、IoT、自動運転、AIなどの先端技術に特化した転職支援サービス「moffers」を開始した。特徴は「年収保証型オファー」を提供する点。企業が面接への参加を求職者に依頼(オファー)する際、年収の提示を必須としている。また、面接の結果、その年収は難しいと判断された場合でも、提示された年収の9割以上を保証する。

リクルートキャリアの転職支援サービス「moffers」
リクルートキャリアの転職支援サービス「moffers」
出所:moffersののWebサイト
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 IoT、自動運転、AIは人材の需給ギャップが大きく、売り手市場が続いている。リクルートキャリアは求職者優位の新サービスを通じて、求職者には待遇面での安心感を、企業には採用機会の拡大を提供する考え。また、求職者が面接に出向いて待遇を確認する手間を減らす。企業はオファー段階での反応を見て、提示すべき待遇を素早く見直せる。

 moffersでは、勤務経験を書く履歴書や職務経歴書に変わって、スキルと経験にフォーカスしたレジュメを利用する。レジュメには習得しているプログラミング言語、得意領域、過去に携わったプロジェクトを記載する。さらにソースコード管理ツール「GitHub」や技術情報共有サービス「Qiita」の登録欄を用意する。

 企業はレジュメを見て、スキルと経験から妥当と考えられる年収をオファー時に提示する。面接で詳細なスキルを確認した結果、オファー時の提示よりも低い年収に相当すると判断した場合でも9割以上を保証する。また、求職者の現年収はあえてレジュメに記入させない。企業がそれを参考に年収を提示するのを避けるためだ。なお、内定を保証するわけではない。