マカフィー日本法人は2017年9月22日、2017年版「インターネット検索で最もリスクの高い有名人」の調査結果を発表した。インターネットで名前を検索した際に悪意あるWebサイトのリンクが表示されやすい有名人をランキングにした調査で、1位はミュージシャンのアヴリル・ラヴィーン氏だった。同社は「無料の音楽ファイルがインストールできる」とうたうWebサイトに対する注意を呼びかけている。
米マカフィーはGoogleやBing、Yahoo!といった検索サイトで、「Free mp3」といった悪意あるWebサイトに誘導される可能性のある語句と有名人の名前とを組み合わせて検索。表示される危険なWebサイトの数を調べて、有名人ごとに総合的なリスクの割合を算出した。
アヴリル・ラヴィーン氏のリスク割合は14.51%で、女性ミュージシャンで初めての1位。「Avril Lavigne free mp3」で検索するとリスク割合は22%まで高まった。無料の音楽ファイルを装ってマルウエア(悪意あるソフトウエア)をインストールさせたり、個人情報やパスワードを盗んだりする手口が多いという。
ランキングの2位はミュージシャンのブルーノ・マーズ氏、3位に同じくミュージシャンのカーリー・レイ・ジェプセン氏。検索リスクが高い有名人にはミュージシャンや俳優、女優などが上位にランクインしやすいという。
マカフィーは被害を避けるために、公式Webサイト以外の不審なサイトの閲覧を控え、「free mp3」のようなリスクを高める語句と組み合わせて検索しないように呼びかけている。