KDDI(au)は2017年9月22日、米アップルのスマートフォン(スマホ)新機種「iPhone 8」「同 Plus」の発売セレモニーを実施した。

KDDIが開催した「iPhone 8」「同 Plus」の発売セレモニー
KDDIが開催した「iPhone 8」「同 Plus」の発売セレモニー
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 田中孝司社長はiPhone 8向け料金について日経コンピュータ記者の質問に答え「(NTTドコモやソフトバンクと比べ)今回当社は一歩抜け出たと思っている。(従量制の)ピタットプランと(月20GB/30GBのデータ通信が可能な定額制の)フラットプランは追随されると思っていたが、他社は付いてこなかった。これで今回、晴れて『auの料金は安いよね』と言えると思っている」と自信を示した。

iPhone 8を披露するKDDIの田中孝司社長(左)ら
iPhone 8を披露するKDDIの田中孝司社長(左)ら
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 iPhone 8向け料金を巡っては、ソフトバンクが月50GBを使える定額制の「ウルトラギガモンスター」を発表。当初1年間は月額6500円、2年目以降は月額7000円で、auのピタットプランの30GB契約(当初1年間は月額6500円、2年目以降は月額7500円)を狙い撃ちした料金設定となっている。

 田中社長はソフトバンクの50GB契約への対抗策について「今のところはまあいいかなと思っている」とコメント。その理由について、フラットプランの契約者のほとんどは20GB契約であり、30GB契約の人はほとんどいないことを挙げ「そういう状況で50GB契約まで用意する必要はあるのかという議論がある」と、ソフトバンクの50GBという契約データ量設定に疑問を呈した。そのうえで「新たな要望があれば検討はしたいが、今のままでも料金的に劣後しないと考えている」と語り、今のところ追随する考えがないことを明らかにした。

米アップルの新型スマートフォン「iPhone 8」
米アップルの新型スマートフォン「iPhone 8」
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