FX(外国為替証拠金取引)事業者や仮想通貨取引所を狙ったDDoS(分散型サービス妨害)攻撃が多発している。本誌の調べによると、2017年9月21日までに、FX事業者の外為どっとコムやマネーパートナーズ、証券会社の東洋証券などが被害を受けている。

 外為どっとコムは、9月21日の午前9時15分から午前10時の間、同社ホームページならびに為替情報サイト「外為情報ナビ」、スマートフォンアプリ「外貨ネクストネオ」にログインしづらい状況だったと案内している。原因は調査中だが、外部によるDDoS攻撃の可能性が高いとする。アクセスしづらい状況は午後4時時点で解消したほか、顧客の情報漏洩などは発生していない。

 東洋証券はDDoS攻撃を受け、ネット入金サービスのサーバーに障害が発生したが、9月21日の午前10時に復旧したとしている。