サイバーリンクは2017年9月19日、ビデオ編集ソフトの新版「PowerDirector 16」を発表した。

 PowerDirector 16は、360度カメラで撮影した動画の編集機能を強化したことが特徴である。新たに、360度動画のリトルプラネット動画への変換と2D動画への変換が可能になった。また、360度動画に映っているオブジェクトをトラッキングしてタイトルを追加したり、タイトルを歪まないように追加したりできるようになった。360動画の手振れ補正にも対応している。

PowerDirector 16の編集画面
PowerDirector 16の編集画面
(出所:サイバーリンク)
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 このほか、複数の動画を組み合わせてビデオコラージュを作る「ビデオコラージュデザイナー」や、BGMの音量を自動的に下げて音声を聞き取りやすくする「オーディオダッキング」、撮影機材による動画の色味の違いなどを合わせる「カラーマッチ」などの機能を加えている。

 PowerDirector 16は、パッケージまたはダウンロード形式で販売される。販売開始日はパッケージ版が10月13日、ダウンロード版ば9月19日。パッケージ版の場合、上位からUltimate Suite/Ultra/Stadardの3バージョンが用意されており、Ultimate SuiteとUltraは、動画の色調整ソフト「ColorDirector 6」および音声調整ソフト「AudioDirector 8」の有無と、エフェクトやテンプレートの数が違う。Standardは安価である一方機能数が限定されており、上記の新機能で含まれないものがある。価格の一例は、Ultimate Suiteパッケージ版(通常版)の場合で税別1万9500円。

 同日、写真編集ソフトの新版「PhotoDirector 9」も発表した。こちらも360度カメラ対応を強化したことが特徴である。360度写真からリトルプラネット写真やパノラマ写真を作成する機能や、傾き補正などの調整機能を搭載。また360度写真に写り込んだ三脚を消去可能にした。

 このほか、動画や連続写真から一部分だけが動く写真を作る「モーションスチル」機能や、風景写真からかすみを除去する機能などが追加されている。

 PhotoDirector 9も、パッケージまたはダウンロード形式で販売される。販売開始日はパッケージ版が10月13日、ダウンロード版ば9月19日。パッケージ版、ダウンロード版ともにUltraとStandardの2つのバージョンが用意されており、Standardは搭載機能が限られている。価格はUltraのパッケージ版(通常版)の場合で税別9200円。