TBSテレビとNTTドコモは2017年9月14日、「東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2017」において、TBSなどが開発・運営するマルチアングルライブ映像配信技術「Live Multi Viewing(LMV)」と、NTTドコモが設計・構築する「高密度Wi-Fi」を活用した技術検証を9月23日と同24日に実施すると発表した。

 スタジアム敷地内の車両に設置した映像配信システムなどを使い、会場内の複数のカメラで撮影した映像を高密度Wi-Fiを通じてスマートフォンやタブレット、スマートグラスに配信する。高密度Wi-Fiエリアの構築によって、複数のライブ映像を0.1秒の低遅延で配信できるという。

高密度Wi-Fiを活用した技術検証のイメージ
高密度Wi-Fiを活用した技術検証のイメージ
(出所:TBSテレビとNTTドコモ)
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 観客は、高密度Wi-Fiエリアでスマートフォンなどに搭載されたLMVアプリを使い、複数のカメラで撮影されたライブ映像や試合のリプレイ映像、競技データ(スタッツ)、実況ライブチャットを同一画面上で視聴したり閲覧したりできる。

観客の視聴イメージ
観客の視聴イメージ
(出所:TBSテレビとNTTドコモ)
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 今回の技術検証において、TBSテレビは映像配信システムの手配や映像の撮影・編集、低遅延映像配信を担当。NTTドコモは会場内の高密度Wi-Fiのエリア設計および構築、スマートフォンなどの端末提供、スマートグラスの調達を手掛ける。

 両社は今回の技術検証により、低遅延・高レスポンスの映像切り替えが可能な映像配信システムと、高トラヒック処理・同時多数接続の特徴を持つ高密度Wi-Fiを組み合わせた新たなスポーツ観戦スタイルの実現を目指す。

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