パロアルトネットワークスは2017年9月12日、企業のリモート拠点やモバイル端末向けに米パロアルトネットワークスのセキュリティ製品をサービスとして提供する「GlobalProtect cloud service」を国内発表した。同年9月末に販売を始める。

 GlobalProtect cloud serviceは、アプリケーションやユーザー単位でアクセス制御できるファイアウオール機能、マルウエア対策、Webフィルタリング、通信の可視化、未知のマルウエアを解析・検知する「WildFire」、リモートアクセスVPN、ログ集約の「Logging Service」、Webベースの統合管理ツール「Panorama」などで構成するセキュリティサービス。同社のセキュリティ機器「PA」シリーズで利用できる機能と同等で、機器の設置や運用の手間を省ける。

GlobalProtect cloud serviceの構成図
GlobalProtect cloud serviceの構成図
[画像のクリックで拡大表示]

 初期ユーザーとして、中央拠点にPAシリーズを導入済みの顧客の利用を見込む。例えばリモート拠点やモバイル端末の通信を中央拠点に集中させるのではなく、各拠点のインターネットVPNとGlobalProtect cloud serviceの組み合わせで対処できるようになる。

 ライセンス形態は通信帯域およびユーザー単位の従量制で、料金は個別見積もり。直販はせず代理店経由で販売する。米パロアルトネットワークスのクリス・モロスコ プロダクトマーケティングディレクターは「マネージドサービスの市場には参入しない」とし、販売パートナー重視の姿勢を強調した。

米パロアルトネットワークスのクリス・モロスコ プロダクトマーケティングディレクター
米パロアルトネットワークスのクリス・モロスコ プロダクトマーケティングディレクター
[画像のクリックで拡大表示]