NTTドコモは2017年9月12日、同社の携帯電話契約者が北海道の一部地域でエリアメールを受信できていなったことが判明したと発表した。富士通製の無線設備の特定機種(BS3002形)が実装する配信ソフトの不具合が原因。同社は不具合を修正したソフトの更新を9月13日早朝までに実施するとしている。

 今回の事象は、9月4日に北海道十勝郡浦幌町役場の申告を受けて判明した。8月29日早朝の北朝鮮によるミサイル発射を知らせる「Jアラート(全国瞬時警報システム)」の警報を、町役場の職員が持つ携帯電話で受信できなかったという。調査の結果、無線設備の特定機種が実装しているソフトの不具合が原因だったことが9月11日に分かった。

 配信ソフトの不具合があった無線設備は全国で3672台。4G(LTE)の提供エリアの1.1%に相当するが、同エリアに在圏していたユーザーのすべてが影響を受けたとは限らない。同社の試験によると、不具合の再現率は0.08%だったとしている。