トレンドマイクロは2017年9月7日、個人向け統合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版を発表した。オンライン販売は同日(7日)17時から、店頭パッケージ販売は14日から開始する。ウイルスバスターシリーズの目標ユーザー数は1800万人で昨年と変わらない。

 都内で開かれた発表会では、トレンドマイクロの大三川彰彦 取締役副社長が「最大の特徴は『強さ』だ」と説明。会場では、2017年ユニバーシアード フルーレ団体で金メダルを取った野口凌平氏と日本フェンシング協会の太田雄貴氏によるフェンシングのパフォーマンスが披露された。

トレンドマイクロの大三川彰彦 取締役副社長
トレンドマイクロの大三川彰彦 取締役副社長
(撮影:林 徹、以下同じ)
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新製品のキーイメージにもなっているフェンシングのパフォーマンス。野口氏(左)と太田氏(右)で「X」のフィニッシュ
新製品のキーイメージにもなっているフェンシングのパフォーマンス。野口氏(左)と太田氏(右)で「X」のフィニッシュ
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 大三川氏は続けて「驚異の変化に対応して私たちの技術も進化している」と、直近の脅威動向を説明。日本国内では今年前半に詐欺サイトに誘導された利用者が約968万件、サポート詐欺の問い合わせ件数が1199件に達し、さらに「ランサムウエアのファミリー数も昨年の倍以上の168種類に増加した」ことを紹介した。

 短期間に多種多様な攻撃手法に対応するため、今年のウイルスバスターではすでに企業向けに導入が進んでいるXGenの防御アプローチを使用したという。XGenは、既知の攻撃に強く効果が実証されている防御技術と、亜種や新種に強い先進の技術を融合させたもので、具体的には機械学習を使用する。

ランサムウエアの脅威も拡大し、詐欺サイトも横行。メーカーサポートと紛らわしいサイトに誘導するサポート詐欺も問い合わせが多い
ランサムウエアの脅威も拡大し、詐欺サイトも横行。メーカーサポートと紛らわしいサイトに誘導するサポート詐欺も問い合わせが多い
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