日本NCRは2017年9月7日、設置面積を抑えたセルフレジ「NCR Fastlane SelfServ Checkout Release 6J NCRフレックスセルフ」やPOS端末「NCR RealPOS XR7J」など3製品を発表した。セルフレジは、商品スキャンと決済、決済のみなど、利用場面に応じた構成が可能。POS端末は従来分かれていたプリンターなどを一体化した。

左から、POS端末の「NCR RealPOS XR7J」、レジ不要の決済ソリューション「NCR Fastlane モバイルショッパー」のモバイル端末、セルフレジの「NCR Fastlane SelfServ Checkout Release 6J NCRフレックスセルフ」
左から、POS端末の「NCR RealPOS XR7J」、レジ不要の決済ソリューション「NCR Fastlane モバイルショッパー」のモバイル端末、セルフレジの「NCR Fastlane SelfServ Checkout Release 6J NCRフレックスセルフ」
[画像のクリックで拡大表示]

 発表したのは、セルフレジのNCRフレックスセルフ、POS端末のXR7J、モバイル端末を使ったレジ不要の決済ソリューション「NCR Fastlane モバイルショッパー」の3つ。「顧客のショッピング体験の質の向上と、店舗運営の効率化によるコスト削減を両立させる」(米NCRのダスティー・ラッツ ストアトランスフォーメーションソリューションズ副社長兼ゼネラルマネージャー)という。

 フレックスセルフは、店舗の状況に応じて、商品のバーコード読み取りから支払いまでのセルフレジ、支払いのみのセルフレジ、電子マネーのチャージャーといった多目的利用が可能。ユニバーサルデザインを取り入れ、利用者の視線の高さが床から100cm~140cmであれば利用できる部品配置とした。上下左右および決定ボタンでタッチパネルのGUIを操作できる補助装置「uNav(Universal Navigator)」も搭載する。

車椅子利用時などタッチパネルに手が届かない場合は、画面の案内に従って写真下の十字配置のボタンを操作することでセルフレジに決済を進められる。
車椅子利用時などタッチパネルに手が届かない場合は、画面の案内に従って写真下の十字配置のボタンを操作することでセルフレジに決済を進められる。
[画像のクリックで拡大表示]

 XR7Jは、従来のタッチパネル一体型POS端末「XR7」をベースに、無停電電源装置(UPS)とプリンターなどを一体化した小型モデル。「設置面積は日本で最小」(日本NCRの池田裕之 流通マーケティング部長)とする。UPSは瞬間停電だけでなく、実行中の決済の終了とレシート印字、OSの自動シャットダウンに対応する。

 モバイルショッパーは、モバイル端末を使ったセルフ決済を実現するソリューション。商品の売り場検索、オンラインサービスの買い物かご機能への商品登録、レジを利用せずに決済できるチェックアウト処理などが可能なシステムを提供する。利用者ごとにカスタマイズした広告を配信するマーケティング支援などの周辺サービスも請け負う。

 いずれも提供開始は2018年第1四半期を予定する。価格は個別見積もり。