対象TVで視聴の2割が4Kを選択、WOWOWの4Kハイブリッドキャスト実験

2017/09/07
長谷川 博=日経ニューメディア (筆者執筆記事一覧

 WOWOWは2017年9月7日、同社のグループ会社であるアクトビラの協力を得て行ったハイブリッドキャストを利用したテレビ向けの「ラグビー4Kサイマル配信」と「テニスピックアップコート2K生配信」の実証実験の結果について報告した。

写真●実証実験の結果を報告する田中晃社長

 ラグビー4Kサイマル配信の実証実験は8月22日に実施した。WOWOWライブでリピート放送した「ラグビー フランスリーグ TOP14 16-17シーズン プレーオフ決勝」において、4Kネット動画配信に対応するハイブリッドキャスト機能搭載テレビで番組を視聴しているなどの条件を満たしている場合、番組の視聴中に画面上に表示される切り替えボタンで同番組の4Kサイマル配信にアクセスして視聴できるようにした。

 田中晃社長は、「視聴できる環境にあるWOWOW加入者のうち20%が実際にリモコンを操作して4Kの画像を視聴したというデータが上がってきている」と報告した。さらに実証実験について、「4Kテレビを持っている人の4Kに対する興味や期待の大きさを感じさせる結果となった」とした。

 「テニスピックアップコート2K生配信」実証実験は、8月28日から放送している全米オープンテニスで行っている。「こちらのほうもそれなりの数のアクセスがある。スマホやタブレットではなく、テレビのリモコンを使ってテレビで動画配信を楽しむ新たなサービスに対するニーズや期待を感じており、手応えは十分」(田中社長)と述べた。

 今後の展望については、「実証実験の結果を検証するとともに、今後も積極的にトライしていく」(田中社長)と述べた。さらにテレビリモコンで操作してテレビ放送から動画配信に切り替えてコンテンツを楽しめるサービスについて、「ほかの放送事業者にも利用してもらいたいと思っている」とした。

 質疑応答では、橋本元専務(アクトビラ社長を兼務)がテレビ向け新サービスの今後の展望について述べた。「放送のようにマイルストーンを設けて、いつまでにこれを行うというよりも、機動的な対応をしてスパイラル状にサービスレベルを上げていきたい。半歩先を進んで、サービスを具現化したい」とした。

■変更履歴
2017年10月3日に、ハイブリッドキャストを利用したテレビ向けの「ラグビー4Kサイマル配信」の視聴世帯の割合について、WOWOWから訂正の連絡がありました。会見では、視聴できる環境にあるWOWOW加入者のうち4Kの画像を視聴した割合を80%としていたが、正しくは20%だったとのことです。これを受けてタイトルと本文を修正しました。 [2017/10/03 13:46]

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