NTTドコモは2017年9月7日、家庭の収納物を預かって管理するサービスを手掛けるベンチャー企業トランクと業務提携すると発表した。トランクの収納サービスを、ドコモの暮らしのサービス「dリビング」の新メニューとして同日から提供する。

トランクの松崎早人代表取締役(左)とNTTドコモ ライフサポートビジネス推進部 ファミリーコミュニケーション事業の大杉俊明担当部長(右)
トランクの松崎早人代表取締役(左)とNTTドコモ ライフサポートビジネス推進部 ファミリーコミュニケーション事業の大杉俊明担当部長(右)
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 トランクの宅配収納サービス「trunk」は、利用者が荷物を入れた3辺合計140センチの段ボールを、温度や湿度を調整した物流倉庫で預かるサービスだ。料金は段ボール1箱当たり月額500円(税別)。スマートフォンで荷物の集荷依頼や預けた荷物を、ワンタッチ操作で確認できるという。

 今回の業務提携により、dリビングの会員は月額450円(税別)の範囲内で、trunkのサービスを利用できるようになり、1箱分まで無料で預けられる。「4年で100万箱を目指す」とトランクの松崎早人代表取締役は述べる。

宅配収納サービス「trunk」で預けられる段ボールは3辺合計140センチ。衣類や靴、本などが入っている様子
宅配収納サービス「trunk」で預けられる段ボールは3辺合計140センチ。衣類や靴、本などが入っている様子
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 NTTドコモにとって提携の狙いは、dリビングのサービスを拡張させること。dリビングは2016年7月より提供しており、部屋の掃除などを優待価格で提供する家事サポートや、鍵の紛失時に利用するトラブルサポートなどがメニューに含まれる。「衣類などを預けたいという収納スペースに関する顧客の声や市場のニーズが高いことから、新しいサービスを検討しており提携に至った」とNTTドコモのライフサポートビジネス推進部 ファミリーコミュニケーション事業の大杉俊明担当部長は説明する。

 trunkでは預けた荷物を売買するサービスも提供している。「国内の押入れにある資産は15兆円とも言われている」とトランクの松崎代表取締役は述べる。両社は物のシェアリングなども視野に入れ、中長期的な提携と考えているという。