英語教育サービスの恵学社は2017年9月6日、英語の聞き取り(リスニング)能力を訓練するスマートフォン向けアプリ「Listening Hacker Pro」の配信を始めた。単語をつなげて流れるように発音するなど、英語のネイティブスピーカーの発音を忠実に再現したリスニング訓練機能が特徴だ。

「Listening Hacker Pro」の学習画面例
「Listening Hacker Pro」の学習画面例
(出所:恵学社)
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 英語の文章をアプリが音声で再生し、利用者が実際に発音してリスニング能力を確認する。従来の無料版は設問数が90問だったが、有料版は210問に増やした。料金は600円で、iOSで動作する。

 ネイティブスピーカーによる英単語の音声変化を加味してリスニングの設問を開発した。単語を1つずつ区切って発音するのではなく、複数の単語をつなげた連音や言葉の短縮を取り入れて英語の文章を発音する。基本的な音声変化の6つのルールを順に学べるほか、利用者の習熟度に合わせて音声を再生するスピードを3段階に調節できる。ネイティブスピーカーの「音声変化のルール」(同社)を学ぶことで、効果的に英語を学べるという。

 教育分野にITを活用する動きは、教育(Education)とテクノロジーを組み合わせて「エドテック(EdTech)」と呼ばれる。英語学習やプログラミング教育といった学習者向けのほか、教師の業務を効率化するサービスなどEdTech関連の製品やサービスが充実しつつある。