BI(ビジネスインテリジェンス)ツールを提供する豪イエローフィンは2017年9月5日、報道関係者向けの説明会を開いた。同社が提供するBIツール「Yellowfin」の機能強化や、日本法人とNTTデータのグループ会社で中国事業を展開するNTTデータ・チャイナ・アウトソーシングの協業開始について説明した。

 イエローフィンは2003年設立で全世界に2万5000社以上の利用企業を持つ。日本では2008年に事業を開始し、2014年に日本法人を設立。デンソーやNTTドコモなど350社以上の企業が利用しているという。

豪イエローフィンのグレン・ラビーCEO
豪イエローフィンのグレン・ラビーCEO
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 イエローフィンのグレン・ラビーCEO(最高経営責任者)は「日本はAPAC(アジア太平洋)地域でも1、2位を争う大きな市場。今後も事業拡大を加速させたい」と意気込みを語った。

 同社は2017年10月31日にバージョンアップを予定している。新バージョン「Yellowfin 7.4」はデータ分析作業の一部を自動化する機能を搭載。分析したいデータを指定すれば、あらかじめ用意された複数のグラフ形式に自動で表示できるようになる。このほか分析対象となるデータに変更があった際にアラートで利用者に連絡する機能も追加する。

 説明会ではNTTデータ・チャイナ・アウトソーシングの中村逸一社長も登壇した。中国での販売戦略について中村社長は「中国のBI市場の伸びは世界でもトップクラス」と話した。

NTTデータ・チャイナ・アウトソーシングの中村逸一社長
NTTデータ・チャイナ・アウトソーシングの中村逸一社長
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